御伺い 島根県H郡R町、S・Tと申す一五歳の男子の御浄化につき謹んでお伺い申し上げます。
一、発病時の状態
八月四日の朝起きるとき右膝関節が抜けたような気がした由でございますが、無理して山仕事をしているうちにだんだん痛み出し、ついに激痛に堪えかね家へかつぎ込まれ、その夜はうめき通したそうでございます。
二、症状
八月五日T支部へ荷車にて連れてこられたときは、右膝は完全に曲がってしまって指も入らないくらいにくっついており激痛を訴えていましたが、ただちに御浄霊をいたしますと、痛みもやわらぎ指も入る程度に関節が伸びました。しかしその後痛みは実に執拗に続き、特に夜は非常に激痛を訴えものすごい悲鳴をあげ、隣近所の人も驚くほどでありました。御浄霊すればほんのわずか楽になる程度でございまして、ときによればよけいに痛み出すということもありましたが、現在ではお蔭様にて御浄霊時は楽になると申しております。熱は最初三八度程度で最高四〇度くらいまで出ましたが、一五日ごろより無熱状態になっています。一〇日前後には非常に譫言を繰り返し、僕の手に釘を打ってくれとか、一本足のものが僕のまわりを歩いているとか、取り止めのないことを言っていましたが、これは後頭部をしっかり御浄霊いたしましたところ一二日以後はやめました。患部はそうとう浮腫しています。現在も腫れています。尿は茶色のものを多量に出します。関節の曲がり具合は一〇日ごろすっかり延びてしまいましたが、延びたら延びたまま、曲がっていればいるなりで、自分で動かすことはできません。そして団扇で送る風が当たっても痛くてたまらんと申したこともありました。二〇日ごろにはまた元のごとくぴったりと曲がってしまいましたが、現在ではまた一三〇度くらいの角度にのびています。
三、御浄霊箇所
現在までに主としてさせていただきました御浄霊箇所は、頭部特に脳天、右腎臓部、臀部、患部、鼠蹊部であります。なお患者は頸、臀部、腎臓部、肩甲部などをちょっとさわっても「痛い」と申します。痰はよく吐き鼻血の浄化が二度ほどありました。激痛の際と御浄霊中は左のほうの足が非常に痙攣します。なお本人の祖母は右大腿部に非常に悪性の筋炎を患ったことがある由であります。また兄(M)姉(H)も筋炎をやったことがありますが、本人は平素は健康にて薬毒はない模様です。
右につきまして、これはなにか霊的な因縁でもございましょうか、または単なる毒素の浄化作用でございましょうか。御浄霊箇所としてはどこに重きをおくべきでしょうか。お伺い申し上げます。
なお本人の祖父は七月二一日入信いたしております。
御垂示 これは霊的と薬毒と両方ですね。これは蛇の霊ですがね。つまり関節リウマチというやつなんです。リウマチのごくひどいやつです。リウマチと言うが、関節が赤く腫れて非常に痛む。触らなくても痛いのです。ちょうど、蛇が咬んだようです。あれは蛇の霊が咬むんです。その毒が来るんです。咬まれたときに龍の毒素がですね。それでリウマチと言う。リウマチには、蛇の咬みつくやつと薬毒とありますが、薬毒はじき治ります。これは少しひどいやつです。これは、もう大丈夫になってます。気長にやっていれば、だんだんすっかり治ります。さもないと、足が上がるかまっすぐになるか、どっちかになる。これは障っていた所を浄霊すればいいんですから、患部と鼠蹊部ですね。それと腎臓ですね。そんなところで良い。非常に痛いものです。