昭和二十六年九月八日 『御光話要旨』神和会(17)

 三守護神について(これは午前中の一般御面会において、御論文中に守護神のことがあったので、再度疑問の点をお伺い申し上げたので、詳細御説明くだされたものと拝察申し上げるしだい)。

 どんな人間にも三守護神なるものが体内外に存し、常に御守護くださってるものである。左に三守護神を解説してみよう。

 本守護神(本霊)……神の分霊。神から命令を受けて人間に懸ってる神。

 肚の真ん中(中腑)と頭脳の真ん中に位置す(天と地)。
 神と人間との取り次ぎをなさる役目である(善性)。良心。
 仏教でいう菩提心、または、仏心のこと。

 正守護神(正霊)……これは祖先の霊であって、人が生まれるや、それを守護すべく祖霊中のだれかが選抜される。この場合、神格化した祖霊が憑る場合もある。すなわち、同化霊である。龍神、狐、天狗などもある。

 定位とてなく、体の中にあり、必要のときはいつにても、ひょいと外にあって守護くださる。

 人間が危険に遭遇したとき、奇蹟的に助かったり、また、暗示を与えられたり、夢しらせ、虫しらせなどは、この正守護神の活動によるもので、信仰が深くなると正守護神の力が出てくる。

 光明如来様の御利益は、みな正守護神を通して行なわれる。

 副守護神(副霊)……後天的に憑依せる動物霊で、狐、狸、犬、猫、馬、牛、猿、いたち、または龍神、天狗、あらゆる鳥などで、たいてい一人一種、まれには二種以上。
 (悪性)邪念……仏教でいう煩悩、または、般若のことである。

 いったいこのお客様はどこに住むかと申すと、たいてい臍の下(下腹)。また、いたずらですから、上がったり下がったり、ほうぼうまわり、体の外に出たり、入ったりする。この副霊が頭の前にゆき、本霊を邪魔して占領すると、いわゆる精神病となる。

「『御光話要旨』神和会発行 ,岡田茂吉全集講話篇第五巻p475」 昭和26年09月08日