〔 質問者 〕長野県で教会をやらしていただいているMという人ですが、昭和一九年に横浜におり、明主様に御面会いただき、その後信州に行くことになりましたとき「信州はたいへんだぞ」とおっしゃられ、現在熱心に布教を続けておりますが、明主様の御言葉の通り、本当にたいへんだということを体験させていただきましたそうです。(中略)「信州はたいへんだ」とおっしゃられましたことにつきまして、これからはどういうことになりますでしょうか。
これからは良いです。だんだん神様のほうが勝ってくるからですね。神様が勝つ……勝ち戦です。信州が難しいと言うのは、素盞嗚尊の息子の建御名方命という神様ですが、これは本に書いてあります。素盞嗚尊……大国主命の次男ですが、これが、信州に逃げて行って、水に飛び込んで死んだ。それが御神体として祀られている。それが、以前は非常に暴れる……おとなしくない神様で、それが一般を支配している。あの時分では、それが邪魔するから、なかなかたいへんなものです。しかし、いまでは本尊様は改心しているからね。しかし眷族がたくさんあるから、それが邪魔している。しかし、だんだん神様が勝って行くから、これからはだんだん開けていく。いまの話ではだいぶ峠を越している。なにしろ戦いなんだ、邪神との戦いです。だから、私は軍人だと言うんです。目に見えるのではなく、目に見えない戦いです。毎日戦っているんです。『文明の創造』を書き始めたからね。これが一番恐ろしいんです。だから、この妨害というのはすばらしいです。家の人から妨害している。家の人は知らないんです。別に妨害するつもりではないが、邪神に使われるんです。このごろは割に良いが、最初のうちはしようがなかった。
「『御垂示録』二号、岡田茂吉全集講話篇第四巻」 昭和26年09月05日