昭和二十六年九月五日 『御垂示録』二号 (1)

 このごろはだいぶ質問が少なくなったが、だいたい聞きたいことは聞いたということじゃないですか。最も、無限じゃないんだから、やっぱりある程度まで分かれば、それで良いわけだがね。それから先は深いことになるからね。
  

〔 質問者 〕家を出るときはお尋ねするつもりでおりますが、午前中に御面会いただきますと、お伺いすることがなくなってしまいます。

 恋人に会うみたいだね。会うまでは話ししようと思っていても、会ったらなにも言うことができない。そういうことがありますね。
  

〔 質問者 〕たいへんなことと考えておりまして、お言葉いただきますと、小さなことになって消えてしまいます。

 そういうこともあるでしょうね。私も、始終いろいろ用意や計画はそうしないんですがね。ただ、しゃべろうと思うことをしゃべらないで、思いもつかないことをしゃべったりしますね。文章なんか書いていても、自分に分からないことが、あとで分かってきますね。 ずいぶん教わりますね。 さっきなんか……「×」なんか、神様から教えられた。「人」という字を書くとき、こっち「ノ」は霊で、こっち「Π」は体になる。霊が上のほうになるのに、副守護神のほうを抜くと「×」になる。「×」はものを消すときに使うからね。それでおしまいになる。
  

〔 質問者 〕争いの印にもなりますので。

 そうですね。チャンチャン、バラバラですね。