昭和二十六年八月二十八日 『御教え集』一号 (3)

御伺い 昭和二三年九月脊椎カリエスにて歩行もできず、医療を受けましたがはかばかしくなく、全快の見込みもないと思っておりましたところ、本教浄霊のお話をお聞きしてより毎日御浄霊をいただき、昭和二四年二月主人が入信、三月に母、四月に私も入信させていただき、御屏風観音様もお迎えさせていただきまして、おすがりできるようになりましてよりは、御守護により日々快方に向かい、三、四カ月後には歩行もできるようにさせていただきましたが、毎日母や主人に御浄霊を続けていただいているうちに、ふたたび歩行ができなくなりました。

 一心におすがり申し上げ御浄霊をいただいており、昭和二六年四月御神体をお迎えさせていただきますまで、しばらくの間歩行させていただくことが四回ございました。八月一一日に当地にT先生が出張してくださいましたので、お願いいたし御浄霊をいただきましたところ、霊動いたしますので先生がお尋ねくださっても言葉が言えず、御先祖様ですかとお尋ねくださったときに、霊動していた手が上下に強く振ったのみでした。私から申して祖父にあたるのですが、昭和三年九月に縊死で亡くなっております。また御神体をお迎えさせていただきまして一カ月ほど後に、私の夢にだれかは分かりませんが男の人が私の背中に力いっぱいにつかまり、背中が痛くてたまらず、夢中にもがいているときに目があき、また一週間ほどして今度は男女二人が背中にありました。現在の状態は物につかまりますと、足は震えますが自分で立ちあがることができます。脊椎カリエスは霊的な病気と御教えいただいておりますが、いかがいたしますればお救いいただけましょうか。また御浄霊の中心はどこをしていただけばよろしいでしょうか。御教えのほどお願い申し上げます。

御垂示 脊椎カリエスの霊的ということは、ちょっとふつうの霊憑りとは違う。これは本に書いてありますがね。祖先の罪穢れが、頭から脊椎に下がってきて物質化して膿になる。良く本を読むといい『天国の福音』ですかね。『天国の福音』読みましたか。

御伺い はい。

御垂示 霊で……救われない霊がそうさせるんですから、これはお祭りしてやっていると救われますからね。霊動も口がきけない場合には首を振らせると良いんです。あっていたら、こういうふうに(首を縦に)違っていたら、こう(首を横に)そうすると、これでだいたい判断がつきます。腰ですね。腰から腎臓にかけて……そこを浄霊する。

御伺い 腰骨に膿が溜まり、排膿するかと思われましたが、排膿せず、しなびてまいりました。

御垂示 それは、なお結構です。穴があいて膿が出るより、だんだんしなびていったほうが本当なんです。これは気長にやればいいです。脊椎カリエスは長いですからね。まず、完全に治るまでには一〇年かかるとみなければならない。歩けるようになるには二、三年ですね。助かるんだから何年かかっても良いわけですね。

「『御教え集』一号、岡田茂吉全集講話篇第四巻」 昭和26年08月28日