昭和二十六年八月二十八日 『御教え集』一号 (10)

御伺い さっきの体質遺伝でございますが、子供が生まれる以前は丈夫であった場合はいかがでしょうか。

御垂示 同じ癌でも、症状が現われていない。それが、日が経つに従って体質も育つから、それで分かってくる。

御伺い 症状が出なくても、子供に伝わりますのでしょうか。

御垂示 たいしたことではなくすむ人もあるし、親ぐらいになる人もあるし、親以上になる人もあるし、いろいろある。

御伺い 浄霊をいただいて、経過が良くても、遺伝いたしますか。

御垂示 夫婦ともなら良いが、片っ方だけならする。遺伝にも……母親のほうと父親のほうとは違うから簡単には言えません。それから、徳を積むと遺伝があっても起らずにすみ、間違ったことをすると、遺伝がもっと大きく出る場合もある。そういう点もあります。

「『御教え集』一号、岡田茂吉全集講話篇第四巻」 昭和26年08月28日