(御論文「現代医学進歩の窮極」朗読)〔「著述篇」第九巻四六七-四六九頁〕
御教え これは二、三日前の外国映画のニュースですが、ボクシングをやっている所があった。ところが黒人と西洋人とは比較にならない。片っ方は、まるで子供みたいです。白人のほうは弱々しいが、黒人のほうは隆々たる態度です。あれで気がついたんですがね。
(御論文「信仰の自由」およびお蔭話朗読)〔「著述篇」補巻二、三四九-三五三頁〕
キリスト教信者の宗教的のいろいろな……喜びと苦悩をまぜこぜに書いてある。こういうことはたくさんあることですがね。私も昔そういう人にずいぶん会ったが、根本から言うと小乗信仰です。キリスト教でも……カトリック旧教でも、特に小乗なんですね。そこで、やはり終戦前の日本ですね。天皇陛下のために命を捨てるというのが最高道徳でしたが、いまになってみると馬鹿馬鹿しいことだと思う。そういうふうに教育されると、そうなっちゃう。だいたい、キリスト教信者というのがすでに小乗なんです。何教彼教と言うのがすでに小乗なんです。だから何教だとか……非難したり……つまりメシヤ教ならメシヤ教に捉われてはいけない。強いて言えば、世界教ですね。そこで世界救世教と言う。そうすればどんな宗教でもかまわない。だから対立的にはならない。いま読んだのは対立的ですからね。これが小乗の弊害なんですね。ですから、私は日本人じゃいけないと言う。以前終戦時に、私があんまり終戦について言わないので「先生、あなたは日本人ですか」と言うから、「違う」と言うと、「へーえどういうわけですか」と言うから「世界人だ」と言ってやった。「日本人だったから、あんな戦争を起した。世界人ならあんなことはしない。土地を取ったり、人を殺したりしない。日本人だったからあんなことをした」と言うと、ヘンに感心しました。そんなわけだからね。こういう人があります。メシヤ教は他の宗教を非難しないからいい、と言う。上流階級の人が言ったんですが……その宗教はメシヤ教の一部なんです。それを非難するなんてね……自分のなんだから、自分のほうを非難することになる。そういう頭でやらなくてはいけないですね。だから他の宗教でもなんでも結構、なんでも研究しなさいと言うのです。メシヤ教になって良かったら、それでいいですがね。ところが、メシヤ教以上のものはないという自信があるからね。昔のことですがね。深川で大きな風呂屋があった。そこの娘さんがリウマチで、手が……こうする(拝む)ことができない。そこの家は阿弥陀さんの熱心な信者さんで私は「あなたの手の原因は阿弥陀さんを拝むのがいけない。昔は良かったが、いまは違ってきているから、阿弥陀さんを拝むのは時節が違っているから、……手が……拝めないというのは先祖に止められているので、阿弥陀さんを拝まないで観音様を拝みなさい」と言うと、帰って「おっかさんとか親類と相談しましたが、どうも反対する人が多いので、その通りにすることはできない」と言うので、「そうしないで治すというのはできない。それが根本だから」と言って止した。先に書いたことがあるが、やはり湯屋の親父で足が悪く、浄霊してやったが、いい加減治った時分に来なくなった。おかしいと思って近所なので聞いてみた。すると、あの親父さんはこういうことを言っていましたよ。「だいぶ良くなったが、治されたらたいへんだ。阿弥陀さんのそばに行けない」と言う。それで止めたが、それから天理教の先生ですが……病気の人を私がやってやると少し良くなる。それから天理教の先生が来るとまた悪くなる。先生にお願いすると良くなるということは分かっていてもそれを明らかに言えない。もし治るということになると、天理教の先生で治ったということになる。それを聞いて、せっかく治しても天理教で治ったということになるので、骨折り損のくたびれ儲け、と言うことになるのでやめた。ずいぶんひどいことを言う。罪穢れがたくさんあるから懺悔をせよと言う。懺悔をするとまだあるだろうと言うので、いくら考えてもないと言うのです。そういうことを、相談ではないですが……愚痴を言ったことがある。それで、つくづく懺悔信仰は良くないと思いました。キリスト教にはよくありますね。しかし、懺悔をするということはぜんぜん悪いことではないですが、しかし懺悔をしないで治すのがいいですね。懺悔は、どうも人に言えないことが多いですからね。要するに改心すればいいんです。自分の心を改めてそれで結構なんですから。それでメシヤ教には懺悔というのはないんです。まあーなるべくきれいに良い人間になるほうが良いんです。
それから話は違いますが、この間アメリカの高等学校の地理学の教授ですがね。世界中の各地を調べている人に違いないですね。その人が、まずこういう庭は世界にないと言う。世界中にないということは、世界一ということでしょうね。私は以前に日本一とは思っていたですがね。日本にないのがメシヤ教と思っていた。構想ですね……構想は私としても、うぬぼれてますがね。この大きな石を扱ったということはまねができないですからね。ただ大きな石の使い方ですね。そうして効果を現わした点ですね。それは日本一かもしれないですね。日本中の名園はたいてい調べましたが、いままで見た中の、石の庭造りでいいのは、東京の向島の佐竹候の庭ですが、これは石が非常に入っていて、有名なものですがね。それでもそれは持ってきて入れたんですからね。ここに較べたら問題にならない。この間も京都に行って見たが、はなはだ貧弱なものです。桂離宮とか修学院とかたくさん見ましたが、私としては……古さ……という点はあるが、美としてはそれほどのものではないですね。 ところが今度、 世界でと言われたんですがね……日本一と思っていたが……そういう人にそう言われたということは、大いに満足されるわけですね。で、だいぶ著名な人たちも見たがっているという話もチョイチョイ聞きます。私は無理に引っ張るというのじゃない、先方でぜひという話があれば来られると良い。
それについて、美術館ですが、そろそろ工事にかかる準備をしてますがね。これは来年の夏までにぜひこしらえあげちゃう。それからこっちの庭ですね。まだ手をつけない所がある。あれを、いままでにないような非常に目先の変わった……アッと言うものを、こしらえようと思う。そうして来年の夏までにはここの……神仙郷は完成する。ずいぶん見たがる人があります。
美術館の中に陳列する美術品も、いろんな方法で……他に見られないようなものを造って並べる。神様の御守護があるから……不思議に出品できるように……いろんな方法や連絡がついてます。無論日本一の美術館になります。そうしてすっかり完成すると、はじめて大いに発展することになると思う。これはやっぱり相応の理でね。神様のほうはそういうことになっている。それで、いまもっと発展しなくてはならないが、いろんなことがあって……発展はしてますがね……思うようにいってないのは、 ここが完成してないからですね。 人間で言えば、ちゃんと着物を着て……洋服なら洋服を着て、新しいネクタイをしめて、ちゃんとしなくては。いまのところは、なるほど洋服は着ているが靴下をはいてない。片袖がないという状態で、それでは活動ができない。箱根は霊界で、ここが完成すると非常に発展の力が出る。それに熱海ができると凄いことになる。熱海は体で表面に現われてくる。やはり順序ですからね。そういう順序にならなければならない。そういう準備をするということをあらかじめ考えておく。すべて考えですから。こんなに一生懸命にやっているのに……もっと発展しなければならないとか言っているが、本当に分かると良いが……一生懸命にやるのは結構ですが……そういうような悩みや煩悶が起らないから楽になるわけです。それで、ちょっと話した。
それから、いま赤痢が非常にはやってますが、ほうぼうに……集団的に出ているようですがね。いま一番良い方法というのは、当局がしきりに宣伝していることは、手を洗えと言うんですね。まあーそれですめばこんな簡単なことはないですが……ほうぼうの神社仏閣にお参りに行って、始終手を洗っていると良いわけだが……われわれは赤痢は結構なものだと言っている。先方が聞いたら、気違いと思うかもしれないが、赤痢の原因というのは頭の毒素なんだからね。人間は薬を服んで、そして始終頭を使いますからね。そこで薬毒がみんな頭に上っていく。そこで、いまの人の頭を見ると熱のない人はないです。頭は冷たいものですがね。ところがどんな人でも冷たい人はないです。私は浄霊する場合に、まず頭を見ると熱がある。それで、毒の多い少ないが分かる。それで見るのが簡単ですね。少しくらいは結構ですがね。あんまりあるのはいけない。それから、ここ(頸部)を見る。ここ(頸部)の冷たいのは良いがね。暖かいのはいけない。そういう毒血……毒結ですね。それが溶けて肛門から出るんです。その場合にこれが溶けてお腹に溶け込み、お腹に溜まってそれが肛門から出る。それが赤痢ですから赤痢というのは頭の病です。そんなこと言うと医者から気違い扱いされる。ですから頭の毒を浄霊してやれば赤痢にはならない。赤痢になると、腹膜に毒血が固まる。それが溶けて、赤痢の原因になる。だから大いに結構です。赤痢になったら大いに喜んでいい。毒血が減るからね。赤痢になったらお腹を浄霊してやる。先に診たことがあるが、お腹の熱いうちは毒血がある。浄霊していると、そのうちにだんだんとれて冷たくなる。それで治ったんです。そうして明くる日にはお粥に、その次の日はふつうになった。ですから、赤痢というのは二、三日で治るものです。あなた方がやっても、そうですがね。それを、おおげさにね……ああして騒いでやっているんですからかわいそうです。それを心得ておくと良い。たいてい、信者の人は知ってますね。