昭和二十六年八月二十五日 『御教え集』一号 (3)

御伺い 昭和二四年三月入信の信者でございますが、心臓弁膜症にて悩んでおりましたのを御守護いただき喜んでおりましたところ、昨年一一月始め雨に濡れてより風邪の気味にて体がだるく、家業の農業はできず、ようやく炊事ができる程度でブラブラいたしておりました(このときより月経閉止いたし、現在までぜんぜんございません)。そのうちしだいに病状が重くなり本年二月事情により実家(未入信のうえお道に対してぜんぜん理解ございません)へ帰り療養いたしておりましたが、付近に信者さんもなく、御浄霊も充分いただくことができずにおりました。四月末ごろよりしだいに全身がむくみ始めましたが、そのころから毎日御浄霊をいただくことができるようになり、御守護により多量の排尿とともにむくみは去りました。その後しばらくは楽でございましたが、間もなく排尿少量となりふたたびむくみ始め、腹部は七、八カ月の妊婦のごとき状態にて、引き続き御浄霊をいただいておりますが(隔日程度)ぜんぜん変化ございません。現在腹部の腫れはしだいに上に昇り胸部中央部まで達しそのため食欲も少なく(お粥軽く一杯程度)ときにはぜんぜん食べられないこともあり、また息苦しくございます。脈拍はそうとう結滞いたします。浄化の状態はほとんど絶望と思われるかと思うと御守護いただき、またしばらくすると重くなるというように波状を繰り返しております。

 右御浄化中、ときどき薄茶色の水を吐きましたが食物は嘔吐せず、水を吐くと胸がすいて食欲が出てまいります。またときどき急に呼吸困難になり、その折腹部を押さえますと臍部一、二寸くらい上部に鶏卵大の固まりが現われ、自分で御浄霊しておりますとしだいに楽になり、それと同時に固まりもなくなります。このようなことがたびたびございましたが最近ではあまりございません。この間実家の人の計らいにてやむなく医診を受け、排尿のための注射を三回ほどいたしましたが、その他には入信にもあまり医薬は用いたことなく、ただ二十数年前、肋膜が悪いと言われ母の勧めで煎じ薬をしばらくの間(服用期間不明)服用いたしたことがございます。また実家へ帰りました当時は御浄霊いただきますと憑霊状態となり豊川稲荷だと申しましたが、最近ではほとんど憑霊現象はございません。豊川稲荷は婚家で二十数年前、祠と狐の像を買ってまいりお祀りいたしておりましたもので、二三年八月、光明如来様御奉斎と同時にお納めいたしました。なお、夫は二三年一一月結核にて死亡し、私の入信後は夫の父とともに御神体、御屏風観音様を御奉斎させていただいておりました。

 右御浄化はいかなるわけでございましょうか。また御浄霊の箇所につき御教示賜わりたくお願い申し上げます。

御垂示 心臓弁膜症なんてわけはないんです。これは、心臓のまわりに薬毒が固まって、心臓を圧迫するんです。これは少しやればじき治っちゃう。狭心症というのは、キュッと強く来るんですね。心臓のまわりに毒があり、圧迫するんです。

 弁膜症は一部ですね。前とか後とか横とかにある。それが固まって心臓を圧迫する。

 漢方薬……これが悪いですね。これが原因ですね。このためです。漢方薬が心臓のまわりに固まりますから、心臓を圧迫して、そこに膿が溜まって、それがお腹や上のほうにいく。

 それから、玉のようなものは豊川稲荷の霊でしょう。これはじき解決する。腹部の腫れ……これは尿毒と薬毒でしょうね。それがだんだん増えてくるわけですね。それで、お粥が一杯程度と圧迫する。心臓の下から圧迫するので、心臓部の左のほうと背中のほうにいくと腫れてますから、そこを浄霊する。浄霊するには霊力が足りないんだな。力を入れてるんです。ぜんぜん、力を抜かなければいけない。肋膜にもいくらか溜まっているでしょう。しかしこれはじきに溶けます。漢方薬が恐いんです。飲み薬では西洋の薬より、漢方薬のほうが恐いでしょうね。薬としては漢方薬のほうが恐ろしい。量が多いですからね。

 いまのように力を抜いて、左の心臓から胃のほうにかけて浄霊して固まりを溶かせば、そう難しいものじゃない。

「『御教え集』一号、岡田茂吉全集講話篇第四巻」 昭和26年08月25日