昭和二十六年八月十六日 『御教え集』一号 (4)

御教え 昨日のお祭りが今日にのびましたが、というのは昨日公判がありましたからね。どうしても行かなければならないというので行ったんですが、驚いたんです。

 その一日前に家内が夢を見た。それは、私と家内が一緒に遠くの屋敷みたいな所に行って、真っ黒い大きな龍が、こっちのほうに向かってきたが、それて横を向いて縁の下に入って行った。とても長い……ずいぶん長いそうですがね。それを行き掛けに自動車の中で聞いて、ははあこれだなと思った。Mというのに黒龍の親玉が憑いている。そのしゃべらしたことを黙っていると、こっちの負けになる。負けになると邪神のほうが勢いがついて、神様のほうが、勢いがそれだけ影響することになる。八〇%が嘘で二〇%が本当だと言うと、言霊で、先の言を抹殺してしまう。私の言霊は霊界では特別な力がある。非常な力がある。それでこっちは勝利を得たことになる。そういうようなわけですね。とにかく邪神と正神の闘いですからね。邪神のほうはメシヤ教くらい恐いものはない。他のには勝つが、メシヤ教だけは歯がたたない。邪神のやり方にいろいろありますがね。言論機関……ああいうものを使う場合と、役人を使う場合とあるが、役人が一番始末が悪い。法律という武器を持っているから。役人という鎧を着て武器を持ってやってくるからね。こっちは無手ですからね。だから去年なんか、ああいう目に会った。ミロクの世になるまで続くんです。勿論神様のほうが勝って行くんですが、いろいろあります。昨日の場面はそういうことです。霊的に言うとそういう意味になるんです。それで話したんですが。ですから実に骨も折れるし、おもしろいし、いろいろなことがあります。私を出さないように、私にしゃべられたら、先が負けちゃうから弁護人を出してしゃべらした。私がしゃべろうとするとだれか出る。そうしてのばしている。六時になって時間がわずかになったでしょう。あれは邪神の計画なんです。だから、弁護士なんか……つまらない、屁みたいなことでね。

 それから、『文明の創造』の中の……いろいろ……何病気とか彼病気というのに対していろいろ精しく書きました。最後に総論を書き、総論の中に手術に関したことを、判るように書いてあるから、手術の説明をするのに便利が良いから。

 今度できたんですが『結核の革命的療法』これは、結核の本当の原因やなにか書いたんですがね。これを読んだら、どんな人でも納得しないわけはないと思うんです。一般に出版するつもりで書いたんですが、これを見ると、結核療法……医学的のね……あれは形なしになっちゃう。言論の自由であるしね差し支えないようですが、医学者のほうから苦情が出そうなような懸念があるので、非売品として信者さんだけに、いまのところ配るつもりです。いずれは一般人に知らせなければならないんです。時節でしかたがないんですね。

 それから『新しき暴力』というんですが、私の『法難手記』が骨子になって、これは先に「光」社の編集長ですが……小坂という人がこしらえた。一般人に読ませるようにいろいろな人の書いたものを載せている。『新しき暴力』は『法難手記』がそっくり入っている。『法難手記』は限定版になっているので、一万部ですかね。足りないようだったから……あれの足りない人にはちょうど良い。中島健蔵……有名な評論家ですが。海音寺潮五郎……これも有名な人ですが。大庭さち子……これも婦人のほうでは新進の評判の良い人ですね。それから岩崎栄……この人は、よくこっちを理解し、いろいろ書いている。私の……岡田茂吉のプロフィールと、そうとう長く書いてますからね。第三者なんかには適当な編集ぶりになっているので、大いに読ませるようにしてもらいたい。そうすると、いまの司法制度ですね。ああいうことも、世の中の人が知ることによって、希望するところは世論にしたいくらいです。それによって、社会悪的なものを少しでも清めるんです。そんな意味でできるだけ読ませるようにしてもらいたい。まあ……本の広告です。

「『御教え集』一号、岡田茂吉全集講話篇第四巻」 昭和26年08月16日