昭和二十六年八月十一日 『御教え集』一号 (1)

御伺い 現在腹部の大浄化をいただいておりますK・M(五二歳)と申します未入信の者につきお伺い申し上げます。

 以前から肩の痛みおよび頭痛持ちでございまして、痛みますたびにトンプクを服用し、トクホン貼布を続けてまいりましたが、一昨年一一月ごろ猛烈な胃痙攣を起しまして、その後一年間はたいした変化なく過ごしてまいりました。

 昨年一二月ごろより胃の左上部がシクシク痛み始め、本年四月ごろより痛みが日増しに加わりましたので、五月下旬に入院いたしました。医者に肋膜に水が溜まったと言われ、ストレプトマイシンを一四本打ちましたが、なんら変化がございませんので、六月七日に退院いたしまして翌日より都内の某国立病院に入院いたしました。そのころより一日一度くらい、猛烈な胃部の痛みを覚え、特に七月初めごろより一日五、六回の強痛となりましたので、そのたびに注射で麻痺させるよりほかない状態となりました。

 病院で調べましても原因不明で、医者もほかに手の施しようもなく、毎日痛み止めの注射をしつつ過ごしておりましたところ、漸次衰弱してきまして七月初めには最早一カ月の生命と、宣告を受けるに至りました。

 七月七日より毎日御浄霊をいただくようになりまして、その日から強痛は遠のきました。たいへんに喜びまして本人の妻と姪が入信いたしました。そして約一〇日後に衰弱重態の中を退院いたしました。以後、毎日御浄霊を続けさせていただいておりますが、衰弱はなはだしい状態でございます。現在、胃左上部の固結、鳩尾部および右肝臓部の固結をそうとうに溶かしていただきましたが、最近はちょっとでも水や食物をいただきますと、じきに腹部が膨満して、ハチ切れるほどにふくれ上がり、ゲップにより食物を戻してしまうこともございます。

 腹部がふくれ上がったときは御浄霊をいただきますと楽にしていただきますが、別にはっきりした御浄化はございません。

 現在、背部、横側特に左側が局部的にむくみ、また左肺の胸は呼吸の折、ほとんど動かぬほどにむくんでおります。胃部の張る苦しみは、御守護によりまして一日おきくらいにまいりますので、いくらか耐えやすく本人も喜んでおります。家族ともに一心におすがりしております。御守護のほどお願い申し上げますとともに、どのように御浄霊させていただきましたらよろしゅうございましょうか、お伺い申し上げます。

御垂示 中教師か、……どのように御浄霊なんて、いまこのようなこと聞くようじゃしようがない。背中に毒が固まっている。特に肩の所。いつも言う通り、お腹が痛いとき、どうしてもここ(お腹)をやるがそうではない。背中が楽屋になっている。前のほうは舞台になっている。これは背中をやれば治ります。これは薬毒ですからね。これはお医者様がこしらえた病気でなんでもない。実際恐ろしい世の中です。実際こんなことでは命にかかわります。こんなことで……だんだん病気を作って、金を使って、……金を使う自殺です。こんなに金を使うより三原山に行ったほうが利口ですね。苦しまないで一遍にすんでしまう。こんな馬鹿らしいことするのがつまらないのでね。宗教迷信どころじゃない。医学迷信が、まず世界的の大迷信ですね。だから、これはほとんど背中ばかりやって良いんです。それから腎臓です。腎臓もだいぶ萎縮しているから。それからお腹が膨れるのは薬が溶けて膨れるのですからね。薬毒が溶けて膨れるのはずいぶんあります。中には腕だけ膨れるのもずいぶんあります。それから、足に薬が流れて足が腫れるのがありますから。この人は胃の薬を多く服んで、それが溶けて胃に固まるんですから、これはそうとうの間かかります。衰弱さえうまく堪えて行けば必ず治ります。無論嘔吐もしますからね。薬を吐くんです。しかもモヒの注射をやってますからね。そうとう衰弱しますよ。だから、きっと治るとか、治らないとか見当がつかない。私が薬を服ましたのなら見当がつきますが、他の人が服ませたのだから。薬の分量が少なければ良いが、ある薬を出すだけの期間持っていれば良いが、持つことができなければいけない、と言うんです。しかしこういうのは割合助かるものですがね。肺のほうと違って胃のほうの病気は体が持ちやすいんですね。そうして、できるだけ側の人が御神書を聞かせるように……そうすると霊的に清まりますからね。

「『御教え集』一号、岡田茂吉全集講話篇第四巻p426」 昭和26年08月11日