昭和二十六年八月八日 『御教え集』一号 (6)

御伺い 先日お伺い申し上げましたM・Hことその後A先生(S博士御子息)がたびたびお見舞いくださり、しきりにストレプトマイシンをお勧めになり、御主人も毎日おせめになりましたが、御本人がどうしてもお受けにならず、連日の高熱にもかかわらず「明主様が治るとおっしゃった以上必ず治ります」と、一五日間とうとう頑張られましたところ、昨日S博士が「Hさんは決して医薬は用いないだろう。ここに明主様からいただいた観音様を包んだ綿があるからよく祈念して少し飲ませなさい。自分も一心にお祈りしてあげるから」とのことで御主人様がそれをお持ちになりました。その通りにいたしてもよろしゅうございましょうか。

 本人も御主人様もたいへん感謝してそれを望んでおります。熱は少し降り始めましたが、まだ八度五分くらいございます。尿は一日一二回くらいあり、苦しみはございません。食欲もございます。

 重ねて御守護のほどお願い申し上げます。

御垂示 その通りしちゃいけませんね。あの人の病気は私が治してやったんですがね。二度治してやったんですが、もっともそれじゃ商売にならないからしかたがないが、綿をもらうなら、もらって飲んだふりしておけば良い。決してそんなことをしてはいけない。病気はAさんが治すんじゃない。私が治すんだから、Aさんに治してもらうなら、そっちだけにしなければ……両方ということはない。どっちかです。医学と神様と両方ではザルに水を汲むようなもので、どっちかにしなければならない。これは治ります。経過は良いです。ただ、熱の急所ですね。これは早く治さなければ。たいていここ(頸部)ですね。きっと熱いですから、腫れていますから。頭ですね。