御伺い 私は一七歳ごろより胃酸過多性でしたが、昭和二三年の春より胃に痛みを憶え、逐次痛みが加わり、同年九月入信いたしましたが、病状意のごとくならず、最近M支部にて毎日御浄霊をいただいておりますが、相変わらず痛みがとれず、医師の診断によれば十二指腸潰瘍兼胃アトニー兼胃下垂とのことで、ほとんど一日中胃および胃の後ろ一面が痛みます。昨年六月より仕事(会社の会計事務)もできず毎日遊んでおりますので、家計的にも行き詰まり状態となり、身心ともに苦しんでおります。
一日も早く御用のでき得る体にしていただくには、いかがいたしましたらいいものでございましょうか、お伺い申し上げます。
母は熱心な日蓮宗の信者で、このお道に対する理解なく、父は昭和一五年十二指腸潰瘍で死亡、同一八年弟が結核性脳脊髄膜炎で、同一九年妹が結核で各々死亡いたしております。
浄霊をする場所を御教えくださいませ。
御垂示 これはだれがやっているんです。こういうのはそんなに長くかかるわけはないんだが、痛みというのは治り良いんですからね。あれは浄化だから、浄化が起っているんだから。胃の痛みなんてたいしたもんじゃない。浄霊に力が入るんじゃないかな。それから、こういうのはぜんぜん背中ですよ。前なんかやる必要はない。前が痛いようですが、背中で溶けた薬毒が溶けてきて胃に来るんだから、背中にあるんです。
御伺い お腹に石みたいなものができております。
御垂示 その石みたいなものが病原と思っていると違う。その後ろのちょっと上のほうに痛みがありますから、そこをやるとじきに治る。胃痙攣でも、前でなくて、背中をやるとじき治る。これは全部薬毒ですからね。
「『御教え集』一号、岡田茂吉全集講話篇第四巻」 昭和26年08月08日