昭和二十六年八月五日 『御教え集』一号 (2)

御伺い 私の夫(O・T三〇歳)は昭和二四年四月発病(肺尖)陸軍病院にて療養その後家事の手伝いをいたしておりました。昭和二二年一二月喀血いたしましたが、翌年九月より約一年ほどA師範学校に勤めておりました。身体の調子が変わってきましたので郷里にて養生するよう勧められ、三日おきにカルシウム、ビタミン注射を約四カ月間続け、その後マイシン二〇本を打ちましたところ身体も少し良くなり、農業の手伝いをいたしておりました。二五年四月に胃痙攣を起し、その際麻薬を二本打ってから動けなくなり、絶対安静半カ年、その後二六年四月までにパス七箱を服みましたがどうにもならず、手術をする決心をして、レントゲンを取りにH療養所に行きましたら、左肺は鶏卵大の空洞と肺全体が悪くなっており右肺は少し悪いらしいとのことで、手術は不可能とのこと、本人も死を覚悟していましたところ、本年四月中旬このお道を知らしていただき御浄霊を受けましたところ、たいへん気分も良く食事もおいしくなり、一〇日ほどしてぼつぼつ散歩もできるようになりましたので、約七里ほど離れたB町の教会へ汽車にてお参りさせていただき、先生の御浄霊も受けその後一〇日ほどしてたいへん良くなりさっそく主人もまた私も入信、続いて母(義母)も入信、六月一〇日光明如来様も御奉斎さしていただき、ともにお道のため御用をさしていただいております。本人も身体の調子が良いので近所のお方など毎日五、六人ほど御浄霊さしていただき、私もともにお手伝いをして今日までに五人お導きさしていただき微力ながら御用をさしていただいております。その間四日おきくらいに教会へお参りさせていただき今日に至っております。

 最近の病状は足が痺れて少しむくみ気味で、甲も少し腫れているのと食事が以前よりは進まず、少し多く食べますと腹がはり、ときどき背中を引き締めるようで、だるいような状況でありますが、本人もいまは少し暑いからとも申しております。私が御浄霊をさしていただきますと楽になり、またひどくなるというわけでございますが、本人の気持ちはたいへんしっかりしてはおります。現在では寝たり起きたりしております。今後どのようにいたしましたらお救いいただけましょうや御教示お願い申します。なお叔母が三〇年前肺結核、母が二五年前腸結核で死亡しております。

御垂示 ふつうの順序です。一回良くなって、そのまま治るように見えて、再度薬毒の浄化が起る。これはちょっと簡単には行かない。長くかかる。一週間に二度くらい浄霊するほうがかえって良い。浄化が強いと衰弱でやられてしまう。肺病は薬毒しだいです。日の経たない人はみんな治る。こういう場合、急所がありますから、どこから熱が出るかを探り当て、そこだけを浄霊するようにする。そして、次々に熱の出る箇所を順序よくやって行けば治って行きます。右か左の頸、延髄、頭、腎臓、足の付け根から股などがだいたい急所です。

「『御教え集』一号、岡田茂吉全集講話篇第四巻」 昭和26年08月05日