昭和二十六年八月五日 『御垂示録』一号(1)

〔 質問者 〕自然農法の場合、苗田を作りますとき、その直前に小さく切った藁を入れておくのと、冬の間に入れておくのは、どちらがよろしいでしょうか。

 冬の間に入れておくほうが良い。堆肥は早く入れておくほうが良い。
  

〔 質問者 〕分蘖は土用の間だけすると言われておりますが。

 だいたいそうです。しかしそうばかりとは限らない。化学肥料の悪いことはアメリカで大いに研究されている。いずれ自然農法に関した本ができるだろう。日本人は西洋人の言ったことは信ずるが、日本人の言ったことは信用しない傾向がある。

 自然農法に関して、松井誠勲氏の言うには「西洋では実験して、 はじめて知ったが、 明主様は実験せずしてご存じ」とね。

 肥料は体内に入ると毒素になる。日本の場合は糞小便の肥料が体内に入ると、薬毒ほどではないが、やはり毒になる。

「『御垂示録』一号、岡田茂吉全集講話篇第四巻p87」 昭和26年08月05日