御教え 癌にはレントゲンとかラジウムが良いとしているが、癌の破壊作用としてやるんですが、癌だけ破壊するのは結構ですが、癌を破壊するためにその局部の筋肉まで破壊してしまう。肋膜に水が溜まるから水を取る。実に単純なんですね。水が溜まったから水を取るのではなくて、水の溜まる原因はどこにある……それを溜まらないようにする、というそこに気がつかない。熱が出るから氷で冷やす。悪い所があるから手術する。実に単純な考え方で実に野蛮きわまる。つまり悪い所ができたら取るというのは薬剤迷信の考え方と同じです。医学とか……医術なんて科学性はぜんぜんないですね。ですからそこに気をつかせるというのがわれわれの仕事なんです。だから救われた人だけは、それだけ気がついて識るんです。いまのところはそれより他にないからやっているんです。
それから赤痢が今年ははやるというので大騒ぎですが、赤痢の原因が頭にあると言ったら、医学のほうではびっくりしてしまいます。赤痢は黴菌によって起るんだということになっているが、実は黴菌は御自分の体に湧くんです。伝染するのもあるが、集団赤痢は伝染するんです。伝染するのは、黴菌をつくってみんなに移させるんです。だから良い役目をするんです。よく黴菌がどこから来るかということを大騒ぎするが、結局どこから来るか判らない。それは頭の中に湧くんです。それが赤痢として出るんです。だからこんな結構なことはない。そんなことを知らないから人間は悪いことをする。悪いことをしている人の魂を治すということはどういうことかと言うと、霊が曇っているから、その曇りを取るということです。
「『御教え集』一号、岡田茂吉全集講話篇第四巻」 昭和26年08月01日