昭和二十六年七月一日 『御垂示録』六号(6)

 いまの石だけど、両方本社に祀らなければいけない。それが本当です。やっぱり夫婦ですよ。いままで、親父が妻君のほうに同居していた。どういう所に祀っていたんですか。
  

〔 質問者 〕井戸の側でございます。

 名前はつけてあるんですか。

  

〔 質問者 〕いいえ。

 必要はないですね。やっぱりね、本社がさかんになれば支社もさかんになる。本社がさかんになれば支社はいくつもできるようになる。それで、なにかあるとお知らせするでしょう。龍神というのは、非常に商売繁昌させる腕があるからね。先に名古屋で、非常に繁昌した宿屋で……いまはないが昔あった。その宿屋の妻君に会ったが、そこの家は蛇がたくさんいるんだ。よく、東京から、西園寺さんがそこに来て泊って……それで、繁昌した。ところが、火事で丸焼けになった。そうしたら、蛇も一緒に死んだ。それで、後から普請してやってもうまくいかなかった。まったく蛇がやっていたんですね。

  

〔 質問者 〕これからは、そういう奇蹟はなくなっていくわけでございましょうか。

 だんだんなくなっていきます……夜の世界のだからね。しかし、世界の物質の宝は龍宮の乙姫さんが一時握っていたわけなんです。