昭和二十六年六月二十五日 地天25 「教えの光」(1)

--去る五月一八日午後七時三〇分ごろ、例祭後御神前において信徒S・H五〇歳を約二〇分間浄霊(延髄浄霊中)本人は合掌し、手を小さく振わせ、顔をときどき小さく振り、厳粛なる態度で神霊らしき憑霊あり、急に御軸のほうに向き直り、左記のごとき問答をいたしましたが、これは本当の神霊でありましょうか、または他の霊でありましょうか、お伺い申し上げます。

 記

 霊 このほうは左近少将、姓は藤原、平家の落人で、この身の守護人として憑ったのである。この道のお蔭をもってこのほうの神格が上がったのである。この道の修行によって神格が上がったのである。お蔭で最高の神に近寄って行くことができた。現界にいるときはその役目役目を官位によって修行をしておった。地上天国のあるように幽界においても神界がある。神界に上がった者は現世には再生いたさない。この修行によって、メシヤの下に働く者は神界人となることができるのである。

 霊を主とし体を従として信仰に徹するなら、みなみなが救われて行くのである。それによってわれわれも向上してどんどん上に昇って行くのである。このほうの申したことは夢にも忘れてはならない。みなみなが救われて行くのである。これもメシヤの思し召しによってみなみなに伝えるのである。

 問 なにかお尋ねしてもよいでしょうか。

 答 申されることなら申してやる。

 問 私の先祖もまだ苦しんでいることと思いますが、いかがしたらよいでしょうか。

 答 我を捨て我を捨て、まだそのほうたちは我が十二分にある。さすればみなが救われるのである。

 問 私のこのメシヤ教の御用のための必要なことを教えてください。

 答 あせってはいかない。あせっては無理が行く。時機が来たらそのときは判る。もうすぐに来る。そのほ
うたちはいまが峠である。一番大切な時である。

 問 まだ一族に判らない者がたくさんありますが。

 答 それも時機が来ると判る。
 ついて来る者をどんどん導けばよい。
 ついて来ない者はほっておけ。
 長崎のほうは早く御霊鎮めをしなければならない。急ぐ急ぐ、こなたが急ぐ。

 問 いま中教会長先生は本部へ行かれるので今月中はできませんが、来月早々お願いすればよいでしょうか。

 答 その通りその通り、早くせねば間に合わない。早くしないといままでのことがなんにもならないことになる。
 そのほうも痛感していようがこなたがあせっているのである。早くしないとみなが救われぬのである。

 問 長浜のほうはあまり判った者が少ないのですが、時を待てばよいでしょうか。

 答 さようである、さようである。いまからだんだんよくなる。お暇いたすであろう。

 私 まことにありがとうございました。

 ときに午後七時四五分、この間約一五分、Sさんはキョロリとして浄霊を受けて、いま言ったことも夢のようと申します。そして恭しく大光明如来様に礼拝しました。勿論本人はまったく言ったことは無意識と言います。

 その霊は本物である。あなたの祖霊の一人で、正守護神になっていた者が、本教の信仰によって、神格が上がったのである。非常に結構なことで、これから発展するであろう。

「『地上天国』二十五号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年06月25日