御伺い 自己の行いに対してはもっぱら小乗的に律し、他人に対しては大乗的に行くべきが本当でしょうか。
御垂示 これは大いなる誤りである。大乗的といえば自分も他人もあらゆることに大乗的でなくてはならぬ。自分を小乗的に律するときはそのため自分自身が拘束され、働きが狭まり力が出ぬ。
戒律などは小乗的なもので狭い、こうしてはならぬ、ああしなくてはならぬと限界を作ると進歩発展ができぬ。要するに、なにをしても良いという具合でいて、おのずからすべてに渉って法に外れず、道にかなうようでなくてはならない。
「『教えの光』、19510520、岡田茂吉全集講話篇第五巻p346」 昭和26年05月20日