昭和二十六年五月二十日 『教えの光』(天文、地文、易学、人事)(9)

御伺い 人間は姓名の良し悪しにて幸不幸があるそうですが、その良し悪しを正しく知るにはどうすればよいでしょうか。

御垂示 名前で運命が決まるとは言えない。大いに影響はあるが絶対ではない。善い名のつくのも悪い名のつくのも、その人の運勢によるのである。私など頼まれても、すらすらとつけられるときと、つけられないときがある。名前をかえるにも時期がある。いくら名前をかえても、そのときその人の霊的状態によって善い悪いがある。また名は時代に合わなくてはいけない。いま木下藤吉郎とつけても天下は取れない。以前、加藤高明の総理大臣のとき、そのころ上野で乞食を検挙して名を調べると、同じ名で当時の新聞に出ていたことがある。よく教会で名前をかえて急に発展するのがある。名のつけ方についてはいずれ本に書く。

「『教えの光』、岡田茂吉全集講話篇第五巻p312」 昭和26年05月20日