現在の哲学とは
御伺い 現在の哲学が唯物主観的立場にある以上、迷学というべきではないでしょうか。
御垂示 哲学は本来唯物主観的であって、その一歩上が宗教である。つまり科学と宗教の中間が哲学で、どちらかといえば唯物のほうに近いものである。だから哲学には疑問が多く結論がない。それで哲学へ入ると迷いが深くなる。要するに哲学は疑問を並べたものである。故に哲学は一種の参考としてみるのはよいが、それによって万事解決しようとしても駄目である。そうでないと懐疑に陥りやすい。
「『教えの光』、岡田茂吉全集講話篇第五巻p292」 昭和26年05月20日