脳波とは
御伺い 昭和二四年六月九日の『中部日本新聞』に次のごとき記事が掲載されましたが、文中「脳波」とありますのはいかなるものでしょうか。
脳波で交通安全
なぜかということはまだ判らないが人間の脳から脳波(一種の電波)が外部に発散する。一秒間に二つ波うつのである。この波をしらべるとなにか考え事をしているときには波の高さが小さくなるし、眼をつぶってボンヤリしていると波は大きい。しかも眠気をもよおしかけるとさらに波は大きくなるのだ。そこで脳電流を特殊な電鈴に流れるようにしておけば、眼ざめているときには電鈴がならないが、眠くなるとなりだす。脳波が大きく波うつからだ。これだけの現象ではあるが、こんな電鈴を電車、バス、飛行機などの運転手の頭に取り付けて、眠気による交通事故を防止する方法が、すでにアメリカで実行に移されたと言われる。
御垂示 人間の霊は外部へ発散したり集中したりする。仕事するときは集中し、眠るときは発散する。であるから生霊の憑くときなど非常に眠いものである。神道の行事に鎮魂という言葉があるが、これは、霊がほうぼうへ放射し分散されたのを(気の散ったのを)本元へ集めるのである。霊が還ってくると気が鎮まり、いい気持ちになるもので、そのうち頭の霊が一番よく出る。以上のごとく霊が放射する。それが脳波であって特に頭だけ出るのではない。全身から放射するのだが頭からが一番よけいに出る。
「『教えの光』、19510520、岡田茂吉全集講話篇第五巻p291」 昭和26年05月20日