昭和二十六年五月二十日 『教えの光』(天文、地文、易学、人事)(4)

御伺い 毎年だんだん暖かくなるようですが、今年の稲作は早生稲がよろしいでしょうか。晩生稲がよろしいでしょうか。

御垂示 そんなに気候は違わない。どちらでもよい。その土地によりその気候の違いさに合わせてやればよい。暖かい所では二毛作でよい。だんだん暖かくなるのは人間の住む場所が広がってゆくからで、人間が増えると暖かくなる。北海道なども以前よりずっと暖かくなってきた。これは人体から発散する熱のためで、これはたいしたものである。人間が住むようになるに従い暖かくなる。いまに南極北極に人が住むようになる。陸地の発見は氷が溶けるためである。また地殼の収縮により海が深くなり、海が深くなると川が浅くなってくる。しかしいくら川は浅くなっても、南極北極の氷がとけて海水になってゆくから涸きっきりにはならない。

「『教えの光』、19510520、岡田茂吉全集講話篇第五巻p309」 昭和26年05月20日