昭和二十六年五月二十日 『教えの光』(浄霊および信仰)(32)

御伺い 睡眠時間はだいたいどのくらいが適当でしょうか。また睡眠と健康について。

御垂示 医学の言っている通りでだいたい良い。赤ん坊は一〇時間か一二時間、青年から中年で八時間くらい、五〇を越すと七時間、六〇を越すと五時間で、年とるに従って少なくてよい。睡眠は不足のほうがよい。私など常に不足している。医学では「睡眠不足は結核の本」などと言うが、これは間違っているので、実際私などいま四時間ないし五時間である。活動時間が多くなるほど健康は増す。先年東京市内で各階層の結核患者数の統計をとったとき、一番結核者の少ないのは花柳界の女であった。ところがこの職業の女が一番睡眠不足であり、生活が不規則である。これは実際の結果である。頭は大いに使ったほうがよい。頭を使うほど長生きする。エジソンなど研究室にとび込むと一週間くらい不眠不休だったという。助手たちもそれをまねたが、だんだん慣れるとみんなできるようになったという。睡眠不足のほうが健康にいいと思えばそれでよい。英国の故グラッドストンは椅子に掛けたまま五分くらい居睡りして精力を快復したというが、私も同様である。

「『教えの光』、岡田茂吉全集講話篇第五巻p360」 昭和26年05月20日