昭和二十六年五月二十日 『教えの光』(宗教、科学、哲学、芸術)(25)

御伺い 御簾の由来について。

御垂示 以前偉い人、特に天皇が家来に会う場合簾を垂れた。貴人を崇める形式である。床の間もそういう意味のものである。神武天皇以前はそうであったらしい。それが自然に民主的になり、簾なしにお目にかかれることになった。昔のお雛様などみても高く四角い所へ畳を敷いて縁に模様があり、それに座して簾を垂れる。天理教主などはいまでも簾の中からお授けするそうである。

「『教えの光』、岡田茂吉全集講話篇第五巻p305」 昭和26年05月20日