昭和二十六年五月二十日 『教えの光』序文

   序文

 本冊子は、かつて機関誌『地上天国』に毎号掲載した「妙智之光」の一部を、多数信徒の要望に応え、集録せるものである。

 周知のごとく「妙智之光」は、明主様が信徒の質疑事項に対し、打てば響く即座の御開示の記録であるが、このお伺い事項はひとり信徒のみならず一般人のだれしもが最も知りたい、しかし既成の宗教や学問では、徹底的解決なし得ぬ謎や、疑問、難問のみである。

 それらに対する、平易簡明透徹の御開示は高い神智、輝く珠玉の一齣一齣<こま>である。賢愚老幼の別なく、何人といえども一読大覚を得て天地開明の喜びに浸り、三界の真理は髣髴として把握せしめらるるを疑わぬ。

 この意味において、本書は高貴なる御教えの辞書であり、滋味津々として尽きざる異色ある福音書である。
 敢えて、諸士の必携を望むしだいである。
  

 昭和二六年五月

                                      編集者識

「『教えの光』、岡田茂吉全集講話篇第五巻p286」 昭和26年05月20日