--お釈迦さんが説いた法華経は、日本の仏教の根本になっておりますが。
日本の仏教なんてないですよ。仏教はインドです。お釈迦さんが七二歳で見真実に入ってから説いたのが、法華経二十八品で……これは正しい……お釈迦さんとしてね。真理と言っても、二千年の間の真理なんです。永遠不滅の真理ではない。そこで、如来と言った。如来と言うのは、来たる如しと書くので、来たのではない。もし、お釈迦さんのとき、真理だったら、もっと良い世の中ができていなければならない。夜の間はしかたがない、諦めろと言った。諦めと予言と……一言にして言えばそうです。私の説くのは、永遠の真理です。
お釈迦さんは経ですね。キリストは緯を説くのです。私は、経にあらず緯にあらず……十字ですね。結びですね。結びというのは、これでお終いだということです。釈迦やキリストのは結びじゃないんです。また日本は経の中心で、アメリカは緯の中心ですね。
「『御垂示録』六号、岡田茂吉全集講話篇第四巻」 昭和26年05月01日