--大慈大悲ということが前にありましたが、それを受けとるのは救われますが、大悲の場合に悩み苦しみのために曇りを増すというのも多いわけですが、それはどういうふうに解釈したらよろしいのでしょうか。
そうすると、殺人強盗をやって懲役に行くとか、死刑になるが、それで裁判官を怨むということになる。苦しみ悩むのは、罪は自分が作ったものだからね。解らないから怨むので、人間のわがまま感情です。一応話をして解ればそれで良いし、解らなければしようがないですね。自分が作らなくても、前の世で作ったのもあるし、祖先が作ったのもあるし……多くの場合には、何代前かの自分であったんです。祖先と言っても、自分がいくども祖先になっているから、そのとき罪を作っている。
「『御垂示録』六号、岡田茂吉全集講話篇第四巻」 昭和26年04月01日