昭和二十六年四月一日 『御垂示録』六号(20)

  --二毛作で、米が良く穫れると麦が悪く、麦が良いと米が悪いのでございますが。

 そういった、交代の二毛作は真理にはずれている。米の土に向いてきたのに、麦を植えると、土も常に変わるから、成分が違ってくるのです。米を作る成分になっているのに、麦を植えるから、穫れない。だから連作が良い。そういうことなんです。

  --米だけの連作が不可能な場合は。

 そういう所は一毛作にすれば良い。

  --もったいないと言うので。

 いや、かえって一毛作のほうがたくさん穫れる。種類までも一つでなければならない。種類を変えると、その種に肥毒を持っているのと、いないのとありますからね。

「『御垂示録』六号、岡田茂吉全集講話篇第四巻」 昭和26年04月01日