--本年一月七日、私の教会の新年祭をさせていただきましたが、この日の午後二時ごろ隣村の信者I・M氏 (酒造業)宅で非常にこげ臭いのであちこち探しましたところ、次男が階下の衣桁へ御守りのかけてあるその上へ重ねてオーバーを掛けて二階へ上っていたのですが、こげ臭いのはそのオーバーが燃えているためだったのでございます。
その衣桁の付近にはなんら火の気はなく、家族の者は非常に不思議がっていますが、次男の申しますにはオーバーのポケットへセルロイドのパス入れがあったが、そこへ消したつもりで煙草の吸い残りを入れたのに、まだ火がついていてセルロイドへ引火したのではないかと思う、と言っていますが、これも確実に記憶してはいない単なる推理にすぎないのであります。
あるいは右の出来事は尊い御守りの上へ、不敬にもオーバーを掛けてあったので、そのお咎めでしょうか、なにとぞ御垂示のほどお願い申し上げます。なおオーバーは半分以上も焼けていたそうですが、「御守り」の袋はこげてもいず、大事に至らなかった点を非常に感謝申し上げています。
右は勿論お咎めであるから、よくお詫びして悔い改めないとふたたびお知らせがあるものである。
本教の御守りは生きているのであるから、大いに注意すべきである。御守りばかりでなく、私の書いた文字の上へなにかを載せると必ずお知らせがある。また御神書や本教の新聞雑誌などでもその上へふつうの印刷物など載せると、お咎めがあるものであるから、この点よく注意すべきである。
「『地上天国』二十二号、岡田茂吉全集講話篇第五巻」 昭和26年03月25日