昭和二十五年十二月二十五日 地天19 「神智の光」(6)

〔 質問者 〕毎朝、御神前に御神饌の膳部をお供えするとき、ちょうど神様が召し上がるように、神様のほうに向けてお供えするものでしょうか。それとも人間のほうに向けてお供えするものでしょうか。

 これは本当から言えば、貴男の言う通りだが、実は人間の考えとは違う。それは饌供の食物は神様が召し上がるのではない。神様が霊気を入れてくださるのである。だから人間が差し上げる想念は、神様に御霊気を入れていただきたいという意味である。しかし神様によっては召し上がる場合もあるが、それは神様の階級によるので、その場合でもごく少々召し上がるだけで、大部分は霊気を入れてくださるのである。故にお下がりの品物は、一人でも多く頂戴すれば、霊が浄まるのである。

「『地上天国』十九号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和25年12月25日