--九州の炭坑は日本の諸工業の原動力となっており、また外来文明は九州から輸入されたと聞いており、さらに神代とされている時代のことを考えますとき、九州開発はどのような意義を持つものでしょうか。
九州とは一名筑紫の島と言い、古い時代は一番文化の発達した所である。筑紫とは数なら九に相当する、すなわち七で成り、八で八方に広がり、数が増え九に到って発達の極に達する意味である。また一番最初拓け始めたのは薩摩の国で、薩摩から九州が拓け、九州から日本が拓けたのである。薩摩の島津の+の紋所も、日の丸の国旗が、初めてできたのも、深い神秘があるのである。
「『地上天国』十九号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和25年12月25日