昭和二十五年八月十五日 地天16 「妙智之光」 (7)

〔 質問者 〕私は今年五月二六日入信させていただきました。末の弟が入隊して間もない昭和一九年一一月、突然喀血し医者の療養五年、病は一進一退のところをこのお道によりお救いいただき、御守護のありがたさに感謝のほかございません。そのような御利益をいただきながら、父が心臓弁膜症と腎臓萎縮で昭和二一年七月死去いたしましたためか、兄が感謝がないのみか、かえって反対であります。浄霊は勿論一度もいただきませんし、お話を伺おうともいたしません。永い間家を離れて暮らしたためか、親弟妹とも溶け合って親しく話すことができず、なんとなく心の底に溝があるように感じられます。いかにいたしたらこのお道のことを解っていただけましょうか。無理にも御守りをいただくようにしたなればよろしいでしょうか、それとも黙って時期を待つほうがよろしゅうございましょうか。

 無論時期を待つのがよい。決して無理に判らそうとしたり、本人の自由意志を押えつけたりしてはいけない。信仰はある程度霊の曇りが除れぬと入れぬものである。

 浄霊は、特に先方から頼まぬ以上決してすべきではない。

「『地上天国』十六号、昭和二十五年八月十五日、19500815、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和25年08月15日