〔 質問者 〕御浄霊を施療でやってあげるのはいかにも美しい行為のように思えますが、これは夜の世界における慈悲の考え方であって、正しい意味の救いにはならないものでしょうか。
浄霊をして、御礼をもらわぬということは本当ではない。しかし特別の理由があればやむを得ないが、その人の身分相応で、少しでも余裕があればお礼を上げるのが本当である。浄霊する教師とても無論人間である以上、生活しなければならないからもらうべきである。かつて私が浄霊に従事したころ、このことを聞かれたとき、私は答えた。浄霊により生命が助けられたのだから、本来ならば全財産の半分くらい上げてもいいわけである。この意味で私は手数料しかもらっていない。浄霊に対する御礼はまだもらったことはないと。また先に弟子で一回一円の料金で浄霊していたころ、五円もらったので規定より多いからと言ってわざわざ返しに行った者がいた。これは実に神様を侮辱した行為だと大いに注意したことがあった。
「『地上天国』十六号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和25年08月15日