昭和二十五年八月十五日 地天16 「妙智之光」 (4)

〔 質問者 〕行為は人格の現われと考えられるときと、その反対に考えられるときとありますが、どちらが本当でしょうか。

 人格の表われが本当である。反対に考えられるのは、人格と逆であるからで、これは本当ではない。しかし世の中には、人格を高潔に見せようと努むる者がたくさんあり、これがかえって偉い人に思われる場合もあるが、これは長くは続かない。一番肝腎なことは、小乗と大乗を弁えることである。小乗的に偉く見えるのは本当でない。本当の人格者は、全人類の幸福を念願する。世界主義的の人である。

「『地上天国』十六号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和25年08月15日