昭和二十五年四月二十八日 『御光話録』十九号(4)

〔 質問者 〕私はかつて不動様を信仰していたことがありますが、そのとき不動様に願をかけ鶏卵をいっさい断つことを誓いました。六年前入信と同時に不動信仰はやめましたが、それ以後も鶏卵を食べると嘔吐をいたします。しかも知らずに鶏卵を使った料理を食べましても嘔吐をいたします。これはいかなるわけでしょうか。

【 明主様 】 ははあ、これは癖になってるんだな。……こういうことはあるんですよ。あの大本信者ね。あれは肉食は絶対いかんって禁じられていたんです。そして信者が肉を食べるとくだったり、吐いたりするんですね。けど、私は、そんな馬鹿なことがあるもんか、それじゃ西洋人は救えないじゃないかって言ってね、平気で肉食したんですが、なんともなかったんですよ。他の人も家内もくだしたり吐いたりしたんですよ。そこで大丈夫だから食えって言ったところ、そういう気持ちになって食うとなんともないんですよ。つまり一つの精神的な癖がついてるんですね。

 卵なんかを断つのは嘘ですよ。神様が人間に食べさせるために作られたものなんですからね、食べるほうが本当ですよ。卵を食べるとだれかが苦しむとか、世の中の罪になるとか言うんだったら、そりゃあいけませんがね。そんなことはないんだから。それにおいしいし、結構なものなんですからね。「そんな馬鹿なことがあるもんか」っていう気持ちで食べれば大丈夫ですよ。

 精神的な癖って言いますがね、これは副守護神がやるんですよ。副守護神ってのはイタズラ好きでね、からかうことなんかとても好きなんですよ。たとえばね、このお茶を飲むとしますね、飲んでから「それには毒が入ってるんだ」って言われてごらんなさい。きっとおなかが痛くなりますよ(笑声)。よく「神経だ」って言いますがね、それが副守護神の働きなんですよ。おなかを痛くすることなんて、わけないんです。それに人間が信じてると、とてもやりいいんですよ。信じてるとすぐに痛くすることもできるんです。

「『御光話録』十九号、岡田茂吉全集講話篇第三巻p」 昭和25年04月28日