昭和二十五年四月二十三日 『御光話録』十八号(29)

〔 質問者 〕ある会員の家に住む青大将が卵をのんだり鶏を殺したり悪いことばかりいたしますので、言霊で言いきかせましたが少しも素行が改まりません。これは処分いたしてもよろしいでしょうか。

 ああ、これはね、やっぱり人間と同じで蛇にも性質のいいのもあれば悪いのもあるんです。人間にも正直でおとなしいのもあれば、詐欺したり、殺人や強盗したりするのもありますからね。この蛇なんか殺人強盗の部類ですね。これは、なんですね、ある程度の食物を、一定の所にやることですね。蛇は生米が一番好きですよ。こいつは大食のようですね。タチがよくないのは殺すと祟りますよ。こんなやつは、そうとうの力がありますからね。ま、しかたがないから食物をあてがって祀ってやるといいですよ。そして始終祝詞を上げてると、だんだんよくなって上等の蛇になりますよ。そうなると今度は反対に守護するようになるんです。例えば自分の摂る食物以上のものがその人の手に入るようにしてくれますよ。農村だったらそこの作物がよくできるとか、商売なら繁昌するとかね、そのくらいのことはできますからね。

「『御光話録』十八号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和25年04月23日