昭和二十五年四月二十三日 『御光話録』十八号(23)

〔 質問者 〕私には男と女の二人の子供がありますが、女の子に対してはどんな場合でも憎くてたまらず、男の子のほうはかわいくてたまりません。これにはなにか霊的なわけがございましょうか。

 大いにわけがありますね。これは前の世における関係のためなんです。どうせ、その一家の血統の人が生まれ変わってるんですからね。前の世でこのお母さんが一人にはいじめられ、一人にはよくされたんで、それが残ってるんですよ。前の世に子供だったとか、兄弟だったとか、あるいは親戚だったとかで片方は憎らしく、片方はかわいかったんですね。

 かわいいとか憎いとか言うのは執着ですからね。この信仰に入ると執着が抜けてくるから、こんなのもだんだん減ってきますよ。まったく、執着が一番こわいんです。信仰の一番の目的は執着をとることなんですよ。信仰によって本当に執着がとれて初めて仕合せになれるんです。

「『御光話録』十八号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和25年04月23日