〔 質問者 〕雪国では屋根の雪を降ろす場合とか草屋根修理の場合などにしばしば屋根に登りますが、光明如来様をお祀り申し上げてある家ではいったんおはずしいたすべきでしょうか。
こんなのはかまいませんよ。屋根を修理するためなんだから御無礼にはなりませんよ。雨漏りなんかでも神様はお許しになりますよ。……あのね、神様ってお方はよく判っておられますからね、だから物事によって適当にすればいいんですよ。
よく高い所に住んだほうがいいって言いますがね、これもその周囲に応じていい加減の所でいいんです。低い所じゃいけませんがね。もし高い所ってのを本当に守るとすれば富士山の上に家を建てねばならない(笑声)。私はこういうことはある程度だけ守ることにしてるんです。……箱根の神仙郷の中の「鳥の家」ってのはそういう意味で名前をつけたんですよ。あれは私の家より上でしょ、だから人間ではいけない。けど鳥ならかまいませんからね(笑声)。神社だって鳥なら屋根に上っても罰は当たりませんからね。そのときの事情によって言霊でやり直すって〔の〕しておけば、なおいいですね。行き届きますからね。ただ、ふだん御神体を下に祀ってて二階に人間が寝たりするのはごく悪いですがね。
「『御光話録』十九号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和25年04月13日