昭和二十五年四月八日 『御光話録』十九号(3)

〔 質問者 〕熱心な一信者、よく憑霊状態になりますが、その霊は非常に御光を頼り、御浄霊をいただく人や迷い疑う人々に、御光を早くいただいてお観音様のお手伝いをするようにとすすめます。この場合居合わせた人は、これによって熱心になる場合がございます。神懸りが正しくないとすれば、霊憑りも正しい信仰ではないと思いますが、被浄霊者に霊媒能力のある場合にはいかがいたしたらよろしいでしょうか。

【 明主様 】 これはたいへんな間違いだな。霊憑りが正しい信仰でないなんて、そんなことはありませんよ。……この人は正しいんですよ。霊の言うことが正しければそれは正しいんです。そして霊の言うことが正しいか正しくないかってのは常識で判断するんですよ。「この方は神じゃ」なんて言って、いろんなことを命令したりするのは正しくないんです。そんなのは狐のいたずらですからね。先にもありましたがね、狐が始終指図してね、「いますぐどこどこへ行け」とか「これを食べると死んじゃうぞ」とか言うんですが、これも狐にたぶらかされてるんですよ。

 けど、こういうのは正しいんですよ。祖霊の中のだれかがやってるんですね。祖霊は、子孫が早くいいことをしないとその家が早く救われないってことが充分判ってるんで、そうやって知らせてるんですよ。だからこれはいいんです。

「『御光話録』十九号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和25年04月08日