〔 質問者 〕なにか間違ったことをした人に「なぜそんなことをしたのか」と言うことは尤めることになりましょうか。
「なぜしたか」って言うのは尤めるんじゃありませんね、聞くんだから。(笑声)
〔 質問者 〕「それは悪いことだからこうしなさい」と注意することはよろしいでしょうか。
アッサリ話をして注意するんならいいですよ。それからね、「こうしてはいけない」って言うのよりも「こうしたほうがよい」とか「こうすべきと思う」って言ったほうがいいですよ。「相成らぬ」って言うのはよくないですね。そして尤めると人が怖がるようになるんです。怖がらしておいて人を屈服せしめる……なんてのは最も愚かなことなんですよ。
〔 質問者 〕とかく他人に迷惑をかけ、なかなか言いつけを守らぬ人を、つい感情に走り「きゃつは馬鹿だ」とか
「悪魔だ」とか言うことは人を裁くことになり罪を構成しましょうか。
構成しますね(笑声)。こんなことを言うのは神の権限を冒すんですから。こんな場合本当に馬鹿なのは御自分様なんですよ。つまり主観ですね。
「『御光話録』十九号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和25年03月03日