昭和二十五年二月二十八日『御光話録』十七号 (3)

〔 質問者 〕過日の御論文にて、もはや仏界がまったくなくなった由ですが、そうなりましても幽世大神様のお名前はそのままでよろしいのでしょうか。

 これはね、「まったく」なってしまったんじゃなくて、なりつつあるんです。一遍に昼の世界になるんじゃなくて、だんだんになって行くんですから、ちょうど、太陽がだんだんに高く上るようにね。ですから、まあ仏界の移動が始まったというところですね。移動だって一日や二日じゃできませんからね。ま、「昼の部に入った」というわけです。

 幽世大神のお名前は無論この通りですよ。幽世大神は霊界が昼になったってありますからね。……それから、いままでは第三天国くらいしかなかったんですが、今度初めて最高天国ができるんです。その反対に最低地獄というものもなくなってくるんです。まあキリスト教で言う「煉獄」、仏教で言う「無間地獄」、神道の「根底の国」といったものはなくなってくるんです。これを現界で言えば、例えば牢屋なんかなくなる、重い罪を作るような人がいなくなりますからね。そうなると一番重い刑罰は重労働ということになるんです。だから、地下へ入って石炭を掘ることや火夫のような苦しい仕事が重刑になるんです。悪いことをする人がいなくなるから重い刑罰もなくなるんです。

「『御光話録』十七号、岡田茂吉全集講話篇第三巻p」 昭和25年02月28日