〔 質問者 〕人の個性と霊の個性との間には、どの程度の繋がりがありましょうか。
【 明主様 】 霊体の個性には繋がりもなにもない。すべて霊の個性が一元であるが、だいたい霊体は一致してるものである。人間には良心と悪心があって、たいていの人は二重人格で、ただそれが著しく表われるのと、そうでないのとあるだけである。迷うということは副霊と本霊との意志が争うことで、心が曇ってると、魂はふさがれるから働きが出ない。ふつうは副守護の考えのほうが多く出るが、それはみんな邪であるから、多くは失敗し後悔する。「人生は失敗の連続である」と言った人があるのはそういうわけである。失敗した苦しみによって曇りがとれるから、魂の働きが出る。そして魂の働きが出ると、正邪善悪の判断が正確になるから成功する。故に「失敗は成功の母」と言うが、右の理である。
「『地上天国』十二号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和25年01月20日