昭和二十五年一月二十日 『地上天国』十二号(3)

〔 質問者 〕神は分霊いたされますが、人霊ならびに動物植物霊は分霊せぬものでしょうか。

【 明主様 】 動植物いっさい分霊はあるが高級であるほど、広さと量と数が多くなる。従って、大宇宙の主宰神は全般的に分霊されている。右の理によって、神様になると分霊するのは当然である。単に霊と言っても、人間以外の動物は、生霊と死霊である。人間の霊は精霊と言う。植物の霊は無機物と有機物の中間霊である。鉱物の霊はただ霊と言う。動物霊に限らず、あらゆるものも、いっさい死はある。石でも生石と死石あり、霊が抜けるとボロボロにかける。釈迦は一切空と言った。これは霊を考えず物質だけで考えれば一切空になるので、生長の家などはそれを言ったもので、一切無であると説いている。谷口氏は先に警察に呼ばれたとき、一切無としたら、国家はどうかと訊かれて困惑したそうである。

「『地上天国』十二号、岡田茂吉全集講話篇第三巻」 昭和25年01月20日