昭和二十五年一月二十日 講話(19) 光録16

〔 質問者 〕ただいま私は工場休業中ですが、今後の進路を左記のうちいずれにすればよろしいでしょうか。
(一)私鉄会社の電車用電動機の修理、この場合修理代金の支払いはだいたい三カ月くらい遅れます。
(二)ラジオ用変圧器の製造販売、この場合子供と二人でボツボツやりたいと思います。

 そうですねえ、これは自分の判断で両方を比べてみて有利なほうをすることですね。ただね、この場合注意しなけりゃいけないのは、物事がスラスラ行くんならやってっていいんです。というのは、この信仰に入ってると、その仕事をどんどん続けてやっていい場合には万事が順調にスラスラ行くんです。ところがもし続けてはいけない場合には神様がお止めになるためいろいろな故障が起ってスラスラ行かないものなんです。だから、なにかと故障が起るときには止めたらいいんです。

 また、どうすることもできないほど事業が駄目になったら、それはその仕事を止めてこの信仰のことをやれっていう神様の御意志と解していいんです。この前こんなことがあったんですよ。ある農家で八頭の牛がみんな次々に死んでしまったんです。これはなんの意味かって訊かれたんですが、こんなのは神様が農業をよせってお知らせになってられるんですね。そういう場合、神様はその仕事がもうやって行けないようにしむけてくださるんです、そしてその代わり御浄霊のほうを忙しくしてくださる、そんな具合にちゃんと段取りをしてくださるんですよ。だからその通りやって行けばいいんで、それが「惟神」なんですよ。それを、そういうときに「我」を出して、なにがなんでもやろうとするとかえって苦しむことになるんですよ。(『御光話録』一二号〔第二巻三一三頁〕参照)

「『御光話録』十六号、19500120、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和25年01月20日