昭和二十五年一月二十日 講話(11) 光録15

〔 質問者 〕「気が散ったり眠られないときには鎮魂するとよい」とのお言葉でございますが、鎮魂ということについてお伺い申し上げます。

 人間ってものは始終心が動いてて、なかなか一箇所にいないものなんです。人間の心はいろんなことを思いますからね。で、これは心が分散してるんですが、それを一箇所に集めると落ちつくんです。だから、眠られないときなんかこれをやると分散してた霊が戻って来て落ちつくから眠れるんですね。
  

〔 質問者 〕方法はどのようにいたしますのでしょうか。

 手の指をこういうふうに組み合わせるんです。左を下にして小指から組み、親指は右を下にし左を上にし、坐るとき左足の親指を下にし右を上にするんです。気持ちがイライラしてるときにやると落ち着きますよ。私は神様に……どうしても判らないことがあるとそうするんですが、そうすると神様の御意志がよく判るんです。ところが、神様ってのは実にあっさりしたもんで、ちっともくどくないんですよ。急所をポンと言われるだけですが、それでいて実によく判るんです。この前ある問題でゴタゴタしたときお伺いしてみたら、神様は「アハハ……」と笑っておられた。それで私も判ったんですよ、笑っておられるのは心配するなってことですからね。……昔はよくこの鎮魂をやったもんですよ。(『御光話録』一四号〔第二巻四〇七頁、四一一頁〕参照)
  

〔 質問者 〕御浄霊のときにその方法を一緒にかねてする方がありますがよろしいでしょうか。

 ありますね。しかし、これは大本でやったんです。従って神道なんですよ。で、そんなことするのは大本上がりの人ですね。(笑声) だから、やっちゃいけませんね、間違いますから。

「『御光話録』十六号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和25年01月20日