昭和二十四年一月二十八日 御講話(16) 光録03

〔 質問者 〕法隆寺金堂の焼失はどんな意味のあることでしょうか。

【 明主様 】そうなんですよ、この質問が出なければならないと思っていたんです。千数百年も続いてきたすばらしい建造物が焼けるにはなにかわけがあるはずですから……これは焼けるのが本当です。やむを得ないのです。つまりこれは仏滅の時期に入ってきたからです。法隆寺というのは昔聖徳太子が仏法興隆のために建てられたもので仏教の本になるのです。だから仏滅になればあすこがなくなるのは当然です。一〇年ほど前千葉県の日本寺が焼けたのもそうで、あれは日本の仏界の型になるのです。あの寺のつき当たりには橄欖樹がある。これは菩提樹といって釈迦がその木の下で悟りを開いたのです。また日本寺の上にはあらゆる仏像があります。釈迦、阿弥陀、観音、勢至、普賢、文珠など ……。で、昭和六年六月一五日に私はそこへ行ったが、ああこれは仏界の型だなと思ったのです。あすこから黎明になったので、そのときもいろいろな神秘があったがいまはまだ言えない。日本寺はそれから一〇年くらい経って焼けたんですが、そのときはこうこなくてはならない……と思ったのです。

「『御光話録』三号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p~ 説明:」 昭和24年01月28日