昭和二十四年十二月二十日 講話(9) 光録15

〔 質問者 〕御利益で治った方に新しい人を紹介するようにと話すことはいかがでしょうか。

【 明主様 】そんなこと言っちゃいけませんよ、安ッぽくなってしまう。そんな気があるのはまだ信仰が本当の線に入ってないんです。決して無理にすすめたり、押し売りしたりしちゃいけません。

 それから、発展しないのは、人間が見ていいようでも神様に対してピッタリしない点があるんです。ピッタリしてれば、神様がこの人ならという教導師の所へ信者を持って来てくれるんです。神様が霊界でその人の守護神を働かせて連れて来てくださるんです。思うように信者が来ないってのは神様の気に入らない点があるんです。人間が気を揉んだりすると、神様のほうでは「あれは俺を信じてないから、いい加減にしてやろう」ってことになるし、人間のほうで心から神様を信じてれば「そんなに俺を信じるんなら、俺もそうとうにやってやろう」ということにもなるんです。感情の点では神様だって人間と同じですよ。喜怒哀楽は同じなんですよ。ただ、違うのは、神様のほうはそれが大きいし、人間のほうは小さいというところが違うんです。人間は自己愛が強いんですが、神様は非常に自然であり合理性なんですよ、理屈に合ってるんです。
 それに、時期ということもあるんです。時期ということは大切なんですが、人間はまったくこれを閑却して進むもんだから、どうしても逆結果になるんですよ。(『御光話録』八号〔第二巻一五四頁〕参照)

「『御光話録』十五号、岡田茂吉全集講話篇第二巻p~」 昭和24年12月20日