昭和二十四年十二月二十日 講話(64) 光録15

〔 質問者 〕登山して濃霧に遭ったとき梅干を食べてその息を吐くと、息の当たった場所だけは霧がはれて進路を見出すことができると言われ、事実そうなのですが、これはなぜでしょうか。

 さあ、これは知りませんね、たいした根拠はないと思いますね。それより天津祝詞を上げれば霧ははれますよ。
  

〔 質問者 〕足許も見えない場合にも、こういたしますと見えるようになります。

 ほー、そんなにひどい霧ですか。私も山はだいぶ登ったけど、そんなにひどいのは知りませんね。しかし、御守護があれば自然に浮きますよ。そういうことは私よく経験するんです。自然にうまく行ってしまうんですよ。……この間も花を活けようと思って、いい花を探しに外へ出たんです。すると、一軒の空家へ自然に入ってしまったんです。ところが、その裏手に行くと白い花が咲いてるんで、「ははあ、これだな」ってわけでその花を取ってきたことがありますがね。また、この花(御床の間の花をお指しになられて)もさっき活けたんですが、枝一本切らずにちょうどよくすっぽりはまってしまったんですよ。実に不思議ですね。私は花を活けるとき、殊にいろんな神秘的なことがありますよ。

「『御光話録』十五号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和24年12月20日