昭和二十四年十二月二十日 講話(61) 光録15

〔 質問者 〕山形のある地方では、その場所に生育した稲藁の半分か三分の一のみを肥料として収穫を得ているそうですが、観音栽培をいたします場合この程度の藁では少ないでしょうか。

 これは多い少ないじゃなくて、いい加減に……つまり、藁は熱を吸収して根をあたためるためだから、藁はできるだけ短く切って早く腐るようにすることですね。
  

〔 質問者 〕藁の量はその程度でよろしいでしょうか。

 ええ、いいですとも。それに藁はほかにも使いますからね。半分か三分の一でちょうどいいでしょうね。
  

〔 質問者 〕火山灰土の土地は酸性が強いため一般作物は生育不良ですが、この場合石灰を施しますと作物が非常によくできますが、これはいかがでしょうか。

 ええ、いいでしょう。土がふつうでなく火山灰なんだから。それで消せるんならかまいませんよ。

「『御光話録』十五号、岡田茂吉全集講話篇第二巻」 昭和24年12月20日