昭和二十四年十二月二十日 御講話(6)  地天11 「妙智之光」

〔 質問者 〕歯と葉、目と芽、鼻と花、皮と川などのごとく、同一発音のものは言霊的に、共通の意味をもっておりますか。

 言霊は共通している。歯と葉は共通している。歯は一種の骨、すなわち骨の枝の先という意であるから、植物の葉と共通している。木が枯れる場合まず葉が枯れる。人間も年をとるとまず歯が抜ける。
 目と芽も共通している。人間も赤ん坊のとき目があくと見えるようになる。木も種から芽が出るということは、目があくために物が見えるようになるに通じてる。女の子を「め」と言うが、「め」は体の働きであり、水である。名前でもマミムメモの音がつけば女らしいところがある。眼はまた日月である。天理教では月日様と言うが、これは陰陽が逆である。日月と言うのが本当で、人間も右手を多く使うのは右は体になるからである。
 ハナは初めとか尖ということ、人間の顔をかいても鼻を一番先にかく。顔を出しても鼻が先に出る。素盞嗚尊は鼻に当たる。突先きとは開くこと、花が咲いて初めて、木でも草でもそのものの存在価値が表われる。またハナは舟の
舳にも当たる。水をきって進む意味だ。
 カワとかガワというのは、外側や外殼のことを言うのである。また河は霊統を表わすこともある。その場合河でない。河は水の少ない乾いた意味で右は川の字である。水の流れる意味である。血統が流れている〔と〕言うが右の理によるのである。